パートナー企業 担当者インタビュー
2016年入社。2022年に現在の部署が創設されたのを機に着任し、現在に至る。ジャックスは2015年に「木づかいプロジェクト」を採用したのを皮切りに、社員参加型のプログラムで森ライと連携を開始。2023年度にはジャックスにゆかりのある北海道で「JACCSの森づくり」をキックオフ。札幌の役職員が中心となり、1,500本の苗木を植え育て、健全な森林の再生のために活動している。軍司さんは着任後、事務局として、この森づくりの計画、準備から携わり、意義を伝えて参加者のモチベーションの向上をはかるなど、軌道に乗せる役割を果たす。
株式会社ジャックス サステナビリティ御社と森ライとのご縁は2015年に実施された「木づかいプロジェクト」の積み木づくり以来ですから、10年以上になるのですね。採用のきっかけを教えてください。
軍司さんジャックスが事務局を設けて本格的に社会貢献活動を開始したのが2014年ですから、まだ初期のころですね。社員が参加しやすい活動を探して、東京ボランティア・市民活動センターさんに相談したところ、森ライさんを教えてくださったと聞いています。
軍司さんが入社される前ですもんね。
軍司さんそうなんです。でも「木づかいプロジェクト」はその後どんどん拡大しまして、北海道から九州まで、たくさんの拠点に展開しました。
軍司さんは事務局としてその窓口になられたんですね。そしてその後、「JACCSの森づくり」には、立ち上げから携わっていらっしゃる。
軍司さんはい。「木づかいプロジェクト」では、全国の各拠点のリーダーシップに頼る形で進めることができたのですが、「JACCSの森づくり」については、事務局として、札幌のメンバーに念入りに意思確認した上で実施を決定した経緯があります。当時のサステナビリティ推進室長が企画内容を説明したのを踏まえて、私が本格的な検討依頼をしたんです。それに対する正式な実施の回答を得た後も、札幌の事務所に訪問して趣旨を直接説明することで、さらに認識のすり合わせをおこないました。
「やります」と言われたときはうれしかったですか?
軍司さんうれしかったですね。当時のエリア統括部長が「これはやるべき」と言ったのが大きかったようです。
札幌での説明会にも、軍司さんが行かれたのですよね。
軍司さんそうなんです。今日はこうしてお話ししてはいますが、もともと話すことが得意ではなく、緊張しいですし、原稿がないと無理だと思うタイプなので、すごく頑張りました。企業として、事務局として、社会貢献活動の中に実効性のある環境関連の取り組みが足りていない課題意識があったんです。ただそうは言っても、実際に現地に赴いて汗をかくことになるのは地元の社員ですから、まずは100人ほどを擁する札幌の拠点で、しっかり意思を確認する必要がありました。一度きりで終わる活動ではないため、人が入れ替わったとしても継続させる責任が伴いますし、彼ら彼女らにとってハードルは低くなかったはずです。
実際に活動を始めてみてどうですか?
軍司さんしっかり取り組んでもらっています。北海道の当別町で行なっていまして、札幌からも旭川からも、中心部から車で2時間弱の距離にあるのですが、旭川の支店からも「行きたい」と、参加がありました。リピーターも多いです。放置されていた土地に健やかな森を回復させるための活動なので、何もなかったところに木が育っているのが目に見えて実感が持ちやすいんですよね。やりがいを持って取り組める活動になりました。
1ヘクタールの広さがあるのですね。
軍司さんはい。山の裾野の1ヘクタールの土地に、1,500本の苗木を植えて育てています。ハンノキ、ドロノキといった北海道に自生する広葉樹や、北海道の人工林では代表格になるカラマツなどの樹種です。
樹種にも地元色が強いですね。
軍司さんいろいろと、森ライさんに適切にコーディネートいただいて。話すことに苦手意識がある私でも、竹垣さんには最初からご相談しやすかったです。フランクにお話しくださるし、こちらの要望を汲み取ってもくださるので、とても助けられています。
軍司さんは、現在のような職務に就かれる以前から、SDGsにあるようなことに関心をお持ちでしたか?
軍司さんそうですね。特段、具体的なアクションを起こせていたとは言えませんが、意識としては、特に環境に、でしょうか。地球温暖化が進んでいる実感は学生時代から持っていて、自宅でいわゆる省エネやゴミの分別は厳格に実行していた方だと思います。担当になってからは、それを職場でもやっているというか。人知れずあちこち、照明をまめに消して歩いているのは私です(笑)。企業活動には相応のエネルギーが必要ですが、少しでも無駄を減らしたいと思うようになりました。
関心が高まった。
軍司さん事業活動への影響も考えるようになりました。台風や山火事、ゲリラ豪雨などの、地球温暖化が影響していると考えられる自然災害の増加は、企業としてもリスクですよね。担当になってからは、森ライさんのようなNPOやNGOの方とも接する機会がありますので、専門性をお持ちの方のお話をお聞きして、危機感を持つことが増えました。自分たちにとどまらず、次世代の心配をするようになったのも、変化のひとつだと思います。
ご担当者として、社内にはどんな変化をもたらしたいとお考えでしょう。
軍司さんボランティア活動への参加を増やしたいです。現在は50%に満たないくらいなので、全社員、年に1回でもいいので参加してほしい。潜在的にはやってみたい人がもっと多いと見ています。でも初めの一歩にハードルがある。なので、事務局として、踏み出しやすい企画や環境整備に努めたいです。自分の経験に照らしても、やってみて初めて気づけることって多いです。それに、やってみると自分ごとになりやすいですよね。こちらも、参加者のフィードバックから、やったことによって何かを得たと感じてもらったと知るときが、最もやりがいを感じます。
そうですね。そういうやりがいを感じられる職務でもありますよね。
軍司さんそう思います。「上司に言われて来てくれたのかなぁ」とか(笑)、最初はそういった雰囲気の社員が活動中に楽しそうな表情を見せたり、「また参加したい!」と言ってくれたり。中にはボランティアの情報を受け取ると「待ってました!」という勢いで応えてくれる社員もいて、そういうのに触れるとやっぱりうれしいですし、やる気が増しますね。
課題は、参加率ですか?
軍司さんはい。あとは、全国の、拠点ごとに地域に即した活動が生まれるのがベストだと考えていまして、そういう要望が上がってくるようになるといいなと。
「JACCSの森づくり」についてはどうでしょうか。
軍司さん課題というか、まだ一担当者としての希望の域を出ませんが、町民の方々とご一緒できたらとてもうれしいです。
いいですね。
軍司さん地元の森林組合や役場の方には関わっていただいていますし、参加する社員のお弁当を地元の食材を使ったものにするなど、地域との接点をつくろうとはしてきたんです。これをもっと広げて、住民の皆さんと交流できたらいいですよね。さらには加盟店さんにも参加してもらうとか。せっかくフィールドがあるので、これからも森ライさんにご助力いただきながら、充実度を上げていけるよう考えながら活動していきたいです。
ジャックスさんからは、軍司さんのいらっしゃる事務局はもちろん、全国の各拠点の方々も活動に主体的に関わろうという熱量を感じます。森づくりを専門とする森ライですが、昨今ではいろんなところからいろんなボランティア企画のご相談があります。中には一見森と関係なさげなこととの組み合わせもありますが、そういうのに限って意外な相乗効果を生む可能性を秘めていることも。近年、企業が学校などに提供する金融教育への要望が高いそうなので、ジャックスさん、「森×金融」の企画とか、いかがでしょう。
(2026年1月インタビュー)